真面目な既婚者がパパ活にハマるジレンマ
プレジデントオンライン2018年11月15日09時15分

女性が年上男性とデートをして、見返りにお金をもらう「パパ活」。ヘビーユーザーという44歳の既婚女性は、最難関の理系大学院出身かつ外資系企業に勤務するエリートだ。彼女は「初回からホテルOK」にしてまで多くの男性と会っている。
それはなぜか。前編に続き、「純愛を求めている」という彼女のインタビューをお届けしよう――。
※本稿は、坂爪真吾『パパ活の社会学』(光文社新書)の一部を再編集したものです。
■男性からもらうお金は「ガマン料」
交際クラブでは、「初回からホテルOK」にしないとそもそもオファー自体が来ない、という傾向がある。それに加えて、洋子さんの述べるような「相性の合わなかった時の悲劇」が生じるとなると、最終的には大多数の男性・女性会員が、「初回からホテルOK」になっていく引力が働いているのかもしれない。

ただ洋子さんも語っているように、女性にとって「初回からホテルOK」に設定することは精神的な抵抗が伴う。男性会員からもらう謝礼は、「自分の嫌悪感にフタをする代金」であり「ガマン料」であると洋子さんは考えている。
「あなたのことは嫌いじゃないけど、そういうことをするのは嫌。改めて言葉にすると、結構ひどいですよね(笑)。出会い系サイトの時は、40代後半くらいの人までしか付き合ってこなかったんです。あくまで自分のストライクゾーンの枠内の男性とだけ、付き合ってきた。
交際クラブは、一番若い人でも同い年で、あとはそれ以上。年齢的には全くストライクゾーンじゃない。まさにガマンですね。
確かに、皆さんのお仕事は尊敬できるし、私のことを大切に思ってくださっていることも分かる。その先のことを考えてワクワクしてくださっていることも分かるので、自分が一緒にいて楽しんでくれるならいいかな……と。でもお金はください、みたいな(笑)」

https://news.infoseek.co.jp/article/president_26698/