コーヒーフェスの実行委員たちは、日本のテレビ局が自転車のアクティビティをやりたがっていると連絡があり、自転車と障害物のボールはテレビ側が用意したと話し、
「イッテQ」の映像を見せると「フェイクだね」と断言したのである。

そのうえ、テレビ側は、参加した若者たちに、1位は日本円にして1万7000円、2位以下にも現金や撮影で使った自転車をあげていたのだ。これが事実なら、
ヤラセなどではなく、架空の祭りをでっち上げ、視聴者にウソをつき、ラオス国民を侮辱したといわざるを得ない。

これを手掛けたバンコクを拠点に通訳やコーディネートしている会社の日本人社長は、「橋祭りはラオスで行われている」と強弁し、日テレ広報部も
「橋祭りはメコン川流域などでかねてから行われている催しで、地元のテレビ局などでもとりあげられております」と、週刊文春に回答している。

「祭り」が「催し」になっているのは、問題が大きくなった時のいい訳のように聞こえるが、宮川は週刊文春に対して、そんなヤラセがあったことは分からない、
橋の祭りと聞いていたからびっくりしたといいながらも、<取材の最後、記者の目を見据えて、こう口にした。「しっかり調べてください」>(週刊文春)

これまでも、テレビは数々のヤラセやでっち上げをして謝罪に追い込まれ、番組が打ち切りになってきた。今回はどうなるのか。

<日本テレビは8日、「セットなどを設置した事実はなく、番組から参加者に賞金を渡した事実も御座いません」と説明した>(デイリースポーツ・デジタル11月8日付)

真っ向から食い違ういい分だが、ここはBPO(放送倫理・番組向上機構)の出番でしょうな。

日テレには後に引けない事情があるのではないか。週刊ポストがこう報じている。58か月にわたり「月間視聴率3冠王」を続けてきた日テレが、
王座を陥落したというのだ。抜いたのはテレビ朝日。

平日の午前と午後のベルト番組が苦戦しているからだそうだが、鳴り物入りで起用した有働由美子の「news zero」もいまや5%を切ることがあるそうだ。逆有働効果か。