全272両編成の貨物列車が約1時間暴走、脱線させて停止 豪
【AFP=時事】オーストラリア内陸部(アウトバック)で5日、鉄鉱石を積んだ貨物列車が約1時間にわたって
暴走する事故が起きた。鉄道会社は列車を遠隔操作で脱線させて停止させた。
列車は貨車268両の編成だった。運転士が点検のために運転席の外に出たところ、列車がひとりでに走り出し、
速度は間もなく時速110キロにまで達した。
列車を所有する鉱業大手BHPビリトン(BHP Billiton)は、列車がウエスタンオーストラリア(Western Australia)州
ポートヘッドランド(Port Hedland)に到着する前に分岐器を切り替え、脱線させることに決めた。
脱線の影響で線路約1500メートルが損傷したが、負傷者は出なかった。現地紙ウエストオーストラリアン
(West Australian)が公開した航空写真には、ねじ曲がった列車の残骸が写っており、中には積み荷の
鉄鉱石に埋もれた貨車もあった。
BHPビリトンによると、列車の回収と線路の復旧には1週間程度かかる見通し。この路線は巨大な採掘施設への
重要なルートになっているが、備蓄を使って操業を続けるため、供給に影響はないという。
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豪ウエスタンオーストラリア州ピルバラ地域を走る貨物列車。
鉱業大手BHPビリトン提供(2001年6月22日撮影、資料写真)
http://news.livedoor.com/article/detail/15560968/