「私は泥棒?」 アルミ缶回収の女性、窃盗容疑で摘発

私は泥棒でしょうか―。秋田市で9月、ごみ集積所から
アルミ缶を盗んだとする窃盗容疑で60代女性が県警に摘発された。

アルミ缶回収に20年以上取り組み、
リサイクルの全国団体から表彰されたこともある女性は
「捨てられた物なら構わないのでは」 と納得のいかない様子。

弁護士からは「窃盗罪に問えるのか」と疑問視する声も上がる。

女性らによると、摘発の状況はこうだ。

女性が資源ごみ回収日の朝、町内のごみ集積所近くで
アルミ缶をつぶしていると、
住民が「缶を無断で持ち去る人がいる」と秋田臨港署に通報。

女性は逮捕、送検こそされなかったが、「微罪処分」
になったという。

アルミ缶の重さは1個約15グラム。
女性によると、約1200キロで車椅子1台と交換できるといい、
活動賛同者から缶の提供を受けるなどし、
これまで市社会福祉協議会に4台を寄贈した。

ただ、アルミ缶を集積所から持ち去ったこともあり、
「やり方が問題」と眉をひそめる住民がいることも事実。
「良いことだと思って続けてきたのに」。女性は寂しそうにつぶやいた。

https://www.sakigake.jp/news/article/20181102AK0001/