中国メディアによると、四川省自貢市の地方商業銀行「自貢銀行」で2日、多くの預金者が一斉に
現金の引き出しを求める取り付け騒ぎが起きた。地元公安当局は、騒動の発端となった「デマ」を
流したとして、地元の男(31)を拘束した。

 インターネット上では、同行の店舗前に大勢の人が押しかけている様子の画像や動画が
投稿されている。同行は2日、「経営状況は正常だ」とする公告を発表。預金者に冷静な行動を求めた。

 ネット上で「自貢銀行の株主が不正に預金を引き出し、返済不能になっている」との情報が出回り、
その後、多くの預金者が引き出しに殺到したという。

 中国では、政府が企業の過剰債務を抑えようと、正規の銀行融資以外の「シャドーバンキング
(影の銀行)」などへの規制を強化した結果、民間企業の資金繰りが悪化する副作用が出ている。(共同)
https://www.sankei.com/economy/news/181104/ecn1811040008-n1.html