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大勢の観光客で賑わう、東京都渋谷区神宮前。近辺には表参道ヒルズやラフォーレ原宿をはじめ、多くの大型施設が
あることでも知られている。このたび、神宮前の企業に勤務する読者から情報が寄せられた。クリスマスのイルミネーションで
有名な並木の一部が、ムクドリの集団に占拠されているというのだ。
当該の場所にムクドリの大群が戻ってくるのは、夕方であるという。その時間帯に現地へ向かうと、けたたましい鳴き声が
響いていた。大量のムクドリが各方面から次々に飛来してきて、樹上に止まる。周辺でしばらく撮影していると、
観光に来ていたと思われる外国人が悲鳴を上げた。木の上から突然、目の前にフンが落ちてきたのだ。
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ムクドリが集まっている木の下を見ると、道路には大量のフンが。情報提供者は言う、「以前からこういう状態なんです。
ずっと放置されていて、解決の見込みもありません」。「美しい並木道」としてガイドブックなどにも紹介され、多くの観光客が
集まる街として、このままでよいのかと疑問に思っているという。
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当サイトでは、渋谷区役所に本件を尋ねた。区の担当者曰く、カラスによる各種の被害には対策を立てているが、その他の
野鳥について扱う部署は存在しないとのこと。そこで区から紹介されたのが、東京都の自然環境部計画課の鳥獣保護担当だった。
だが、神宮前のムクドリについては把握していないそうで、これまでに対応もとられていなかった。
都の担当者によると、他の地域の事例を見ても、このような問題に根本的な対策は存在しないという。樹木にネットをかけたり
剪定したりしても、鳥たちは付近の木に移るだけだ。鳥が嫌う音を流して追い払っても、今度は集団の移動先で同じ問題が起きる。
人間の側に一定の我慢が必要であり、これも自然との「共生」の一部であると、担当者は語った。
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駆除は、様々な被害対策を講じても解決できない場合の最終手段であるという。
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