中島みゆき・1992年コンサートMCより

小ホールだとか、今日みたいな大ホールだとか、
どこのホールでやろうとも私にとっては、「一対一」なんです。
それは、一対八百とか一対三千とか一対一万とかいうことじゃなくて、
私にとってはどこまでいっても「一対一」×八百だったり、三千だったり、
一万だったりするってことなんです。

いくつになっても、私はこのもとの「一対一」のところを自分で忘れてしまうのが、
すごくイヤなのね。どんなところで唄ってたとしても、ここでひとりひとつの椅子に
座ってるひとりの人、そして、ここにひとつの椅子に座ってるひとりの私、
という気持ちの中で通じるものが少しでもあったら・・・、
そういう風に思ってこれからもやっていこうと思っています。