(ワシントン 14日 中央社)米国のデニス・シア世界貿易機関(WTO)大使は12日、ワシントンで開催された国際フォーラムで台湾に言及した。
シア大使は席上、台湾が直近のWTOの会合で、今後は優遇措置が受けられる「途上国」としてではなく「先進国」として協議に参加するとの
立場を示したと紹介し、台湾のあとに続く国が現れることに期待を寄せた。

台湾は2002年、WTOに加盟。当時から途上国などを対象にした特例措置の適用は求めていなかったが、農業に関する協定については
途上国としての参加を主張しており、米国などの国々から関心が寄せられていた。

行政院政務委員(無任所大臣に相当)のトウ振中氏は14日、中央社の取材に応じ、台湾がWTOの交渉において例外を認めるよう主張していては、
政策が定まっていないような誤解を他国に与えるため、政府は先進国としてWTOの協議に参加することを決めたと説明した。(トウ=登におおざと)

また、先進国として協議に参加することで、台湾の政策が自由で開放的な方向に進んでいることを各国に知らせることができるとし、
今後の国際的な交渉により有利になるとの見方を示した。

シア大使は過去に、中国がWTOで途上国だと主張していることについて否定的な見方を示しており、中国のWTO加盟国としての資格を
再検討するための提案を行っていたという。
http://japan.cna.com.tw/news/apol/201810140003.aspx