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国家崩壊、民族紛争の原因になった・・・

ジョルジェ・マルティノヴィッチ事件は、1985年にユーゴスラビア社会主義連邦共和国のコソボ社会主義自治州にて、

セルビア人の農家・ジョルジェ・マルティノヴィッチ(1929年 - 2000年9月6日)

が肛門へのガラス瓶の挿入による負傷の治療を受けたことに端を発し、

セルビア人のマルティノヴィッチは、
畑で作業していたところアルバニア語を話す2人組の男らによって攻撃されたと主張し
ユーゴスラビアの政界を巻き込んだ騒動に発展した事件である。

その後長年にわたって真相は明らかになっていないが、

この事件はコソボに住むアルバニア人とセルビア人の対立に大きな影響をおよぼし

この事件に関して、セルビアのメディアからは民族主義的・反アルバニア人的な論調が噴き出した。

ユーゴスラビアの社会主義政府は、民族主義を公然と訴えることをタブーとし、

それまでユーゴスラビアのメディアは組織的に民族主義を蔑視し続けてきた。

マルティノヴィッチの肛門自慰の事故でそのタブーが破られたことは、
ユーゴスラビアにおける民族主義の高まりを予兆させるものであり、

この民族主義が後の1991年に連邦を崩壊させることとなる