地震による停電の影響で、乳を搾れずに体調を崩し「乳房炎」と診断された乳牛が地震発生から最初の1週間でふだんの2倍近い1万頭余りにのぼっていたことがわかりました。
現在は発症する牛の数は減りふだんの状態に戻っているということです。
家畜を診療する北海道農業共済組合連合会が21日現在でまとめたところによりますと、道内で乳房炎と診断された乳牛は地震が発生した今月6日から12日までの1週間で計1
万143頭だったということです。
これは8月30日から9月5日までの1週間に診断された5376頭の2倍近くにのぼっています。
地震発生からの1週間で発症した牛が最も多かったのは釧路・根室地方で5481頭と全体の54%を占めています。
一方、その後今月13日からの1週間で診断された乳牛は5239頭にとどまり、現在は地震が起きる前の状態に戻っているということです。
北海道農業共済組合連合会は1週間で1万頭が乳房炎になったのは過去に例がないとしています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180921/0004182.html