20日、総裁選挙で連続3選を果たした安倍総理。しかし、周辺が期待したほどの“圧勝”とはなりませんでした。

 「お誕生日おめでとうございます」

 21日は安倍総理64歳の誕生日、花束と共にお祝いの言葉をかけられましたが、静かな一日とはいかないようです。

 「議員数で何議席取ったかって聞いているんだ。知らないなら知らないと言えや」(麻生太郎 財務相)

 石破氏の思わぬ善戦で永田町がざわついています。総裁選から一夜、石破元幹事長は国会議員への挨拶に回っていました。

 「自分を売り込むというのが、こんなにしんどいことだとは思わなかった」(自民党 石破茂 元幹事長)

 敗者とは思えない笑顔の石破氏。対照的に安倍総理の盟友、麻生財務大臣の表情はさえません。

 「(Q.石破氏が善戦することによって、石破氏の政策を取り入れる可能性は?)善戦なんて思ったことはないね、初めから予想どおりだったから。それによって、
特にどうのこうの影響してくるとは思いませんけどね」(麻生太郎 財務相)

 総裁選では、石破氏が地方票のおよそ45%を獲得。安倍総理が8割以上を抑えた国会議員票とのギャップが注目されています。

Q.“党員票45%”について聞きたい
 「議員の方がよく見ているからね、本人を」(麻生太郎 財務相)
Q.安倍総理をよく見ている議員票が大事というと、党員票の軽視にも聞こえる
 「常識的に言ってそばにいる人のほうがよく見えているんじゃないの、という話を率直にしているだけですけどね。軽視しているつもりは全くありませんよ」(麻生太郎 財務相)

 一方、選挙期間中に「『石破さんを応援するんだったら、辞表を書いてからやれ』と言われた」と明らかにした斎藤農林水産大臣は・・・

 「私は敗れた側の人間ですのでコメントはありません。全て負け惜しみになってしまいますから」(斎藤健 農水相)
Q.ご自身の発言が結果に影響なかったか
 「済んだ話です」(斎藤健 農水相)

 自民党内の今後の関心は、内閣改造と党役員人事です。

 「しっかりとした土台の上に、できるだけ幅広い人材を登用していきたい」(安倍首相)

 安倍総理は来月1日にも人事に着手する予定ですが、政権の土台となってきた麻生副総理兼財務大臣、
菅官房長官、自民党の二階幹事長の3氏は留任の見通しとなっています。また、河野外務大臣や茂木経済再生担当大臣も留任の見方が強まっています。一方で、こんな声も・・・

 「石破さんを重用することで自民党が強くなる。我々は自民党のために戦ったんだ」(石破派幹部)

 安倍総理の判断が注目されます。(21日16:04) https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180921-00000112-jnn-pol