アメリカを襲った同時多発テロ事件から17年となり、ニューヨークの世界貿易センタービルの跡地では、犠牲者を追悼する式典が開かれました。
2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件では、ハイジャックされた4機の旅客機がニューヨークの世界貿易センタービルやワシントン郊外の国防総省などに激突し、日本人24人を含む3000人近くが犠牲となりました。
事件から17年にあたる11日、崩壊した世界貿易センタービルの跡地では、遺族が参加して追悼式典が開かれ、旅客機がビルに激突した時間に合わせて黙とうをささげたあと、遺族の代表が、日本人の犠牲者を含めて一人一人の名前を読み上げました。
犠牲者たちは遺体の損傷が激しく、いまだに全体の4割近くにのぼる1111人の身元が特定できていません。ニューヨーク市の検視局は去年から新たな鑑定技術を導入し、1人でも多くの身元を特定しようと試みています。
トランプ政権は、同時多発テロ事件をきっかけに始まり「アメリカ史上、最も長い戦争」とも言われるアフガニスタンでの軍事作戦で、去年から駐留する兵士をおよそ3000人増やしました。しかし、アフガニスタンではテロが後を絶たず、アメリカにとっては終わりの見えない戦いが続いています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180912/k10011625691000.html