【ストックホルムAFP時事】スウェーデンの首都ストックホルム中心部広場で25日、ネオナチ活動家
約300人がデモを行った。活動家は人種差別・反ユダヤ主義を掲げる極右政党「北欧抵抗運動(NRM)」に
所属。広場の端では、数百人のネオナチ対抗デモも行われ、警官隊が様子を見守った。

 対抗デモ参加者はNRMの演説をかき消そうと叫んだり、金属の障害物を立てたりするなどして対抗したが、
衝突は起きず平和的に終わった。

 スウェーデンでは9月9日実施の総選挙(定数349)に向け、反移民・難民の動きが勢いを増している。
公の場やソーシャルメディアでネオナチの活動も活発化。NRMは総選挙に向け、1997年の創設以来
初めて立候補者を擁立する予定。ただ議席獲得は厳しい見通し。

 スウェーデンでは移民などに対し、伝統的に寛容の立場を取ってきた。だが欧州難民危機の2015年以来、
スウェーデンに逃れた難民は30万人以上に達した。世論調査では、反移民を掲げる極右スウェーデン民主党の
得票率は約20%に上り、第2、3党に躍進するとの予測が出ている。

 ロベーン首相は、再選した際には「長期間持続し、国民の支持を得られる移民政策」を打ち出すと公言している。
(2018/08/27-16:00)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018082700680&;g=int