国民的アニメが視聴率低迷 「サザエさん」復活の策あるか

"国民的アニメ"といえば、「サザエさん」(フジテレビ=日曜午後6時30分)を挙げる人も多いはず。1969年に放送が開始され、
来年50周年を迎える超長寿番組だ。

かつては30%超、21世紀に入ってからもしばらくは20%以上の高視聴率を稼いできたが、ここ数年は1ケタの回もあるなど"サザエさん離れ"が著しい。

「『現代の家族像とかけ離れている』『フネや波平の声優が替わって違和感がある』『フジテレビ自体に元気がない』などなど、視聴率低迷の
理由についてはいろいろ言われていますが、そもそもサザエさんをオンタイムで観るという習慣自体がなくなってきています」(テレビ誌ライター)

サザエさんを見終わると、翌日から始まる忙しい日常を思い浮かべてユーウツになるという「サザエさん症候群」なる言葉が生まれるほど、
かつては若者からサラリーマンまで日曜夕方の習慣として定着していた。が、それももう"昭和の遺物"として、このままサザエさん離れが進んでしまうのか? 
テレビコラムニストの亀井徳明氏がこう言う。

「今年3月で東芝がメインスポンサーを降板し、近い将来のシリーズ終了のウワサまで流れましたが、それはなさそうです。4月以降、
視聴率が1ケタだったのは5月27日の9・4%、7月1日の9・9%、8月12日の9・3%の3回だけ(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
フジテレビにとって貴重なコンテンツであることに変わりはありません」

今のご時世、視聴率10%前後でも「上等」と亀井氏は言うが、つい数年前まで20%を稼いでいた番組としては「低迷」と言わざるを得ないだろう。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/236135