食用を目的としたセミの幼虫などの捕獲はやめてください――。埼玉県川口市の青木町公園総合運動場に
こんな文言の看板が設置され、ツイッターで話題になっている。市によると、複数の市民からセミの幼虫を
大量に捕っているという苦情を受け、6月に設置したものだ。

看板は野球場や陸上競技場などの周囲にあるジョギングコースに沿って設置されている。日本語のほか、
英語、中国語でも表示。運動場の近くに住み、ウォーキングのため毎日訪れる男性(75)は「子どもたちが
遊びでセミを捕っているのは見るが、食用というのは見たことも聞いたこともない。誰が食べているのか
気になっていた」。

市公園課によると、5月下旬から電話やメールで「青木町公園でセミの幼虫を大量に捕っている人がいる」
という情報が複数寄せられたため、看板を設置した。ただ、子どもたちの昆虫採集などを制限するつもりは
ないという。「ペットボトルいっぱいに入れている」などといった情報もあったことから、「食用」という文言を追加。
公園を訪れる多くの人に呼びかけるため、3カ国語にしたという。

「看板設置後は、同様の苦情はなくなった」と担当者。セミの鳴く時期が過ぎれば、看板を撤去する予定だという。
(丹治翔)

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