日本大学アメリカンフットボール部の選手が、関西学院大学の選手に悪質なタックルをしてけがを
させた問題で、警視庁が日大の前の監督やコーチから当時のいきさつについて、任意で事情を
聞いたことが捜査関係者への取材でわかりました。2人ともタックルの指示はしていないと
説明しているということです。

ことし5月の定期戦で、日大の選手がパスを投げ終えて無防備な状態だった関西学院大の選手に、
後ろからタックルする悪質な反則行為をして全治3週間のけがをさせました。

この問題で、選手から傷害容疑の被害届が出されたことを受け、警視庁が日大の内田正人前監督や、
井上奨前コーチから当時のいきさつについて、任意で事情を聞いたことが捜査関係者への取材で
わかりました。

捜査関係者によりますと、2人とも問題のタックルの指示はしていないと説明しているということです。

タックルをした日大の選手は、記者会見で当時の監督やコーチからけがをさせるような反則行為を
指示されたと話し、日大は改善報告の中で、前監督と前コーチが反則行為を指示したことを認め、
2人を懲戒解雇としています。

警視庁は試合の映像を分析するとともに、タックルをした選手からも事情を聞くなどして、刑事責任を
問えるかどうか慎重に調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180817/k10011580321000.html