尼僧に性的行為を強要と告発文 中国仏教協会トップ辞任
https://www.asahi.com/articles/ASL8J547FL8JUHBI00R.html
中国仏教協会は15日に開いた理事会で、同協会トップの学誠会長の辞任を了承したと公式サイトで発表した。
辞任の理由は明らかにされていないが、学氏が複数の尼僧に性的な行為を強要していた実態などを詳細に書き込んだ告発文がインターネット上に流出。学氏の去就が注目されていた。
中国には仏教徒が1億人以上いるとみられており、同協会は中国唯一の仏教の全国組織だ。
そのトップだった学誠氏は、習近平(シーチンピン)国家主席が長年勤務した福建省出身で同省仏教協会会長なども歴任。
習氏に近い関係とする見方もある。今年3月には、国政助言機関である全国政治協商会議の民族・宗教委員会の副主任に任命されたばかりだった。
2人の僧侶の署名がある告発文によると、学誠氏はSNSで尼僧とみだらな内容のメッセージを交わして尼僧を誘惑したり、修行の一種として性的な行為を強要したりしていたとされる。
国家宗教事務局は2日、一連の告発を「極めて重視している」とし、調査を始めたと発表していた。