中国メディア・東方網は11日、古代の世界に存在した3大陋習として、西洋のコルセット、中国の纏足とともに、日本にかつて存在したある習慣を紹介する記事を掲載した。

 記事は、「王朝が違えば文化は大きく違う。それが国と国となれば、その違いはさらに大きくなる」としたうえで、昔の男尊女卑の時代に各地に存在した、
現代人が理解に苦しむ習慣を「陋習」として挙げている。

 まずは、西洋の女性の間で流行したコルセットの習慣だ。「かつて欧州では、細い腰が女性たちの憧れとなったが、これは歪んだ審美意識だった。金属などによってできた
特別なコルセットを着用して腰を締め付け、締め付けの強さによって体の各器官が変形した。しかし、特に上流階級の女性たちはその残忍さを気にすることなく、美しさを追求したのである」と説明した。

 続いては、古代から20世紀初頭まで中国で続いた纏足である。「裕福な家の少女は侍従がいるからまだいいものの、貧しい家の女性は歩くのに壁を伝って行かないと歩けなかった。
少女たちは外へ行きたいにも行けなかったのである。纏足は体に障害を残しただけでなく、心をも傷つけたのだ」としている。

 そして、最後に紹介したのが、日本のお歯黒だ。「なぜなのか分からないが、当時の日本人には黒い歯を美しいと感じたらしい。日本の女子は成人の儀礼の際に歯を黒く塗ったのだ。
お歯黒に加え、昔の日本の女性は顔を真っ白に塗り、真っ赤な口紅を付ける。笑ったその顔は、まるで夜中の幽霊のようである」と評した。

 記事は、「現代の審美眼でも、節度はあるものの足や腰は細い方がいい。その点ではコルセットや纏足が行われた理由は理解できるのだが、日本に関してはその審美眼を理解する
ことができない」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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