三重県鈴鹿市稲生塩屋1、解体作業員、横山麗輝(よしき)さん(25)が5月に殺害された事件で、県警は、死体遺棄容疑で逮捕している妻富士子容疑者(46)と富士子容疑者の交際相手で会社員、上山真生容疑者(29)=鈴鹿市住吉2=について、殺人容疑で逮捕状を取った。勾留期限の15日に再逮捕する。捜査関係者への取材で判明した。
捜査関係者によると、両容疑者は共謀して5月13日明け方ごろ、鈴鹿市内の富士子容疑者経営のスナックで横山さんを絞殺した疑いがある。横山さんと富士子容疑者の間には離婚を巡るトラブルがあったという。一方で両容疑者は死体遺棄容疑について否認を続けているとみられる。
県警の捜査で横山さんの体内から睡眠薬の成分が検出され、富士子容疑者が処方されていたものと一致した。スナックのある建物の1階と2階の床からは横山さんの血痕や尿が見つかった。遺体には首の前部に首を絞められて抵抗した際に生じたとみられる複数のひっかき傷があり、左目の上にも傷があった。
また、スナック付近の防犯カメラには5月13日午前4時40分ごろ、上山容疑者とみられる人物が横山さんの軽乗用車に乗り、店の駐車場を出る様子が映っていた。同5時55分ごろ、横山さんは自宅駐車場に止められた軽乗用車の後部席で、首に電気の延長コードが巻かれた状態で発見された。【森田采花】
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