木の枝落ち車損傷、岡山県に賠償命令 地裁判決「安全性を欠く」
8/9(木) 22:14配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180809-00010010-sanyo-l33
県道にせり出した木の枝が落下し、走行中の乗用車に当たって傷が付いたとして、車の所有者の男性=岡山県備前市=が道路管理者の県に修理費など約51万円を求めた訴訟で、岡山地裁は9日、男性側の主張を認め、岡山県に全額の支払いを命じた。
松永晋介裁判官は判決理由で、事故が起きた県道について「安全性を欠き、他人に危害を及ぼす危険性があったのは明らか」と指摘。
週1回をめどにパトロールを行い、木の伐採を業者に発注する準備を進めていたとする県側の主張に対しては
「何の前触れもなく枝が突如として道路にせり出すことはなく、事故を未然に防げなかったとは認められない」と退けた。
判決によると、2017年11月、備前市吉永町岩崎の県道で、男性の妻が運転していた乗用車に木の枝が落下し、バンパーなどが損傷した。
県道路整備課は「判決を重く受け止める」とし、男性の代理人弁護士は「道路への落下物は重大な事故を引き起こしかねない。安全への意識を高めてほしい」と話した。