国土交通省 ヤマト子会社の過大請求で立ち入り検査
宅配最大手のヤマトホールディングスの子会社が法人向けの引っ越しサービスで料金を過大に請求していた
問題で国土交通省は、実態を把握するため、９日、この子会社に立ち入り検査を行いました。
立ち入り検査を受けたのは、ヤマトホールディングスの法人向けの引っ越しサービスを手がける子会社の
「ヤマトホームコンビニエンス」で、本社が入っている東京・中央区のビルには午後２時ごろ、国土交通省の
担当者６人が、次々と入りました。
国土交通省によりますと、「ヤマトホームコンビニエンス」は、ことし６月までのおよそ２年間に2600社余りから
引っ越しの料金を合わせておよそ17億円、実際より取りすぎていたということです。
これまでに、128ある事業所のうち123か所で過大請求していたことがわかっていて、国土交通省は、
立ち入り検査で全国的に不正が行われてきた背景や、組織的な関与がなかったかなどについて、
調べたものとみられます。
９日の立ち入り検査は、午後５時すぎに終わりましたが、10日も、この子会社の事業所に対して行う
予定だということです。
国土交通省が、顧客との取り引きの実態把握のために、立ち入り検査をするのは異例で、検査結果を
踏まえ行政処分を行うことも検討しています。
この問題をめぐっては、会社側も、外部の専門家による調査委員会を設け、今月中に報告書をまとめることに
しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180809/k10011570461000.html
