夏のボーナスを含めたことし6月の給与総額は平均で44万円余りと、前の年の同じ月を3.6%上回り、21年5か月ぶりの大きい伸び幅となりました。
厚生労働省が全国のおよそ3万3000の事業所を対象に行った調査の速報値によりますと、ことし6月の給与総額は基本給やボーナス、それに残業代などを
合わせた働く人1人当たりの平均で、44万8919円でした。
これは前の年の同じ月を3.6%上回り、平成9年1月の6.6%に次ぐ、21年5か月ぶりの大きい伸び幅となりました。
このうち、基本給など決まって支給される給与は、前の年の同じ月より1.5%増えて26万5611円、ボーナスなど特別に支払われた給与は7%増えて18万3308円でした。
また、物価の変動分を反映した実質賃金も2.8%増え、21年5か月ぶりの伸びとなりました。
厚生労働省は「基本給が緩やかに上昇しているのに加え、夏のボーナスを含む特別に支払われた給与が大幅に伸びたことにより、給与総額が押し上げられた。
ただ、ボーナスが前の年より早めに支給されていた可能性もあるため、7月以降の給与の変動も注視する必要がある」としています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180807/k10011567231000.html