裏口入学をめぐる文部科学省前局長の汚職事件で揺れる東京医科大学が、女子受験生に対する一律減点により女子合格者数を意図的に低く抑えていたと報じられている。
8月2日付読売新聞によれば、2011年から一般受験の一次試験(英語・数学・理科)で女子受験生の得点に一定の係数をかけることで減点し、
女子合格者を意図的に3割前後に抑制していたという。

中略

 今回の件を受け、他の医科大学や大学医学部でも同じような行為が行われているのではないかという見方も広まるなか、
聖マリアンナ医科大学の女子入学者が2017年度以降、現役と1浪だけになっていることが一部で注目されている。

 聖マリアンナ医大のHP上に掲載されている「現浪別構成比」というデータで女子入学者数を見ると、16年度までは2浪、3浪、4浪以上も入学しているが、
17年度と18年度は現役と1浪だけで、2浪以上はゼロとなっている。
また、18年度の現役の入学者数は17年度の2倍となっている。

【各年度の女子入学者数。( )は2浪以上】
・14年度:45人(16人)
・15年度:39人(14人)
・16年度:49人(23人)
・17年度:40人(0人)
・18年度:45人(0人)

 その理由について、聖マリアンナ医大教育課入試係に話を聞いた。

「私どもは成績順で取っております。
一般入試は一次が英語、数学、理科2科目の400点満点、二次は小論文100点と面接100点を最終的にトータルして合否結果を出しています。
2017年度と2018年度はたまたま現役と1浪の方が合格しただけ。意図はありません。
当大学は在学生に占める男女の割合も6対4で女子の比率が高いのが特徴。
データを見ると現役生と1浪が多く見えますが、これは昨年から推薦入試の制度を変えたためです。

聖マリアンナ医大、昨年から2浪以上の女子入学者がゼロに…大学側「意図はありません」
http://biz-journal.jp/i/2018/08/post_24318_entry.html