東京五輪のボランティア 組織委の一番のターゲットは「学生」



2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けたボランティアの募集が9月中旬から開始される。
東京オリンピックでは、11万人もの無償ボランティアが動員される予定だが、
この件に大きな問題があると発信し続けているのが、『ブラックボランティア』を出版した著述家の本間龍氏だ。


ちなみにボランティアですから労働基準法の管轄外となります。労働基準法では一日の労働時間や休憩時間、交通費のルール、
最低時給などが細かく定められていますが、ボラインティアはその枠内でないこともお伝えしておきたいですね」

――なるほど。法の枠外で酷暑のもと、タダで働くわけですか…。加えて、募集要項に書かれているボランティアの参加条件は厳しいですよね。

「『1日8時間程度、連続して5日以上で合計10日以上できる人、事前の研修にも参加できる人』とあり、
『交通費も宿泊費も自己負担』です。

発表後、さすがに反発が強かったため、交通費については一部負担を表明しましたが、上限が千円程度、と全額ではありません。
地方から来る人はもちろん、関東近県でも少し遠ければ確実に持ち出しになりますね。

宿泊先も数万人分のボランティアが、彼ら自身で確保できるのでしょうか。ただでさえホテル不足が言われ、宿泊代が高騰しています。
一泊1万円としてもボランティアはかなりの額を持ち出さなくてはなりません。体育館で寝泊りさせる、
という話も聞きましたが、さすがにありえないでしょう。

組織委の発表したこの募集要項で私がさらに驚いたのが『東京大会を成功させたいという熱意をお持ちの方』というところです。
精神的な条件まで付加するとは……どこまで厚かましいのかと思ってしまいます」

http://news.livedoor.com/lite/topics_detail/15111869/