大震災で千葉の家全壊、真備に移住後に水没

 西日本豪雨の被災者の中に、2011年の東日本大震災で千葉県の自宅が全壊し、
岡山県倉敷市真備まび町に移住してきた人がいる。植松弘光さん(83)と、和子さん(80)の夫婦。
岡山県に移り住んだのは、災害の少ない「晴れの国」と聞いたからだが、新築した自宅は水没した。
夫婦は「2度も家を失うなんて」と嘆きつつも、再び助かった幸運をかみしめ、前を向く。

 夫婦は11年3月11日、千葉県佐倉市の自宅から車で出かけようとした時、激しい揺れに襲われた。
けがはなかったが、大きく傾いた自宅をなすすべもなく見つめた。

 佐倉市では震度5強を記録。液状化や地盤沈下の影響で夫婦の自宅を含む38戸が全壊した。
弘光さんは「田んぼや貯水池を埋め立てた土地で、地盤が弱かったようだ」と話す。

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