かねてよりインターネット上では、館林市のアメダスの設置位置が高温になりやすいとして
“ズル林”と揶揄されていた。果たして現在はどうなっているのだろうか。

「“ズル林”といわれていたことが理由ではありませんが、アメダスが設置してあった
消防組合本部の移転が決まったことに伴い、6月13日に2キロメートル先の県立館林高校の
グラウンドに移設しました。土のグラウンドの一角にあるのでアスファルトの照り返しなどもなく、
理想的な観測場所になったといえるでしょう。
気象庁では新旧観測所の気温データにどのくらい差があるのか、サイトで公表していますよ」(地元紙記者)

比較データは7月2日から3カ月間公表されるが、実際にこのデータを見てみると、
おおむね移設前の方が気温が高いことが分かる。
しかし、一方で新しい場所の方が高かった日が2日、同じ日が1日ある。

「7月23日までの22日間の気温を平均すると、移設前が35.2度、移設後が34.7度になっています。
その差“0.5度”。果たしてこの差が“ズル林”と呼ぶ理由になるのかどうかは分かりませんが、
思ったより気温差がなかったというのが正直なところでしょう。
実際、地元の人間は『一度訪れてもらえば分かる。ズルいとかそういうレベルの暑さではない』と、
口をそろえて言います」(同・記者)

“ズル林”の汚名は返上できても、本音を言えば「どっちでもいいから早く涼しくなってくれ」が正解なのかもしれない。
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