マサイキリン 小春死ぬ 体内の子も助からず 熊本市動植物園 /熊本

熊本市動植物園は22日、マサイキリンの小春(11歳、雌)が死んだと発表した。昨年10月に9歳で死んだ
雄のリキとの間にできた子供を妊娠しており、園は帝王切開して子供を取り出したが助からなかった。
8〜9月の出産が見込まれていただけに園の飼育員らは落胆している。


 園によると、20日朝からふらついて体調が悪そうだったため安静にさせていた。21日午前10時35分ごろ
寝室で倒れているのが見つかり、獣医師が治療したが間もなく死んだことが確認された。園は「少なからず暑さも
影響したのではないか」としている。解剖ではキリン特有の突然死症候群を疑わせる所見が複数見られたという。

 小春は2007年4月に同園で誕生。リキとの間に16年、雄の秋平(2歳)をもうけた。
園は「子育ては必ずしも上手ではなかったが、精いっぱいの愛情で立派に育て上げていたので残念でならない」と
悔やんでいる。8月末まで土日祝日の部分開園時、キリン舎前に献花台を設ける。

 マサイキリンは国内の動物園でよく見られるアミメキリンより更に1メートルほど背が高く、
世界一背が高い動物とされる。小春の死で国内の飼育頭数は7頭になった。うち6頭が熊本市動植物園と
宮崎市フェニックス自然動物園(同市塩路)、平川動物公園(鹿児島市平川町)に集まっている

https://mainichi.jp/articles/20180723/ddl/k43/040/321000c