東京五輪、猛暑OK?マラソンは過去30年で最も過酷か



 幕張メッセは2年後の東京五輪でレスリングなどの会場になる。7歳と4歳の子を連れ、神奈川県から訪れた会社員男性(38)は
「日陰じゃないと、待つのは厳しいな」。
凍らせたペットボトルを用意した男性の妻(36)は「子どもたちには絶対五輪を見せてあげたいけど、日中の屋外競技は心配」と顔を曇らせた。

 18日の国際オリンピック委員会(IOC)理事会で承認された競技日程では、マラソンや競歩などが当初の計画から開始時間が前倒しになった。

マラソンは30分早めて午前7時開始となったが、東京大学の横張真教授(都市工学)は「根本的な問題解決にはなっていない」と指摘する。
横張教授は16年8月、当時想定されていたマラソンコースを2週間計測。過去約30年の夏季五輪の中で最も過酷な大会になる可能性を示す結果が出たという。

コース中盤から気温は35度を超え、皇居付近は日差しを遮る場所もない。選手だけでなく沿道の子どもやお年寄りも極めて危険な状態に陥る可能性があるという。
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