建設進む新国立競技場 “暑さ対策”はどうする?
2020年の東京オリンピック・パラリンピックまで、まもなく2年です。そのメインスタジアム、新国立競技場の建設現場が18日に公開されましたが、工事はどこまで進んでいるのか?そして、気になる暑さ対策は?
「新国立競技場の建設現場です。3層からなる観客席が、ほぼ完成しました」(記者)
おととし12月に始まった新国立競技場の本体工事。総工費はおよそ1490億円。6万8000人を収容する巨大なスタジアムは、18日までに3層からなる観客席の土台がほぼ完成しました。
大型スクリーンの設置場所も姿を現しました。競技場のシンボルともいえる、国産の木材と鉄骨を組み合わせた屋根の取り付け工事も始まっていて、この屋根の工事が最難関とされています。
2年後の7月24日、このスタジアムで、世界最大の祭典・オリンピックの開会式が行われますが、気になるのは“暑さ”です。
「正午ごろですが、手元の温度計は42度を記録しています。立っているだけで、息苦しさを感じるほどの暑さです」(記者)
今は直射日光を受けるため、暑さの厳しい競技場ですが、観客席を覆う屋根が完成すれば、多くは日陰になるうえ、屋根は、自然の風が観客席を通り抜けるように設計されていて、観客席に向けたファンも取り付けられます。
また、エントランスなどにミスト装置が取り付けられるほか、冷房のついた部屋もつくられ、熱中症などになった人にも対応できるように設計されています。
日本スポーツ振興センターによりますと、現在、工事は作業員およそ2000人態勢で行われていて、来年11月の完成を目指し、
順調に進んでいるということです。
また、現在は「新国立競技場」と呼ばれているスタジアムですが、完成後は名称を旧競技場と同じ「国立競技場」として運営する方針だということです。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3424612.html