南側を通過する前線の影響で、道内は11日午前、広範囲で大雨が降った。旭川市内のぺーパン川は増水により、
積んでいた土のうが決壊して水があふれ、近隣の住民が避難した。大気は引き続き不安定な状況で、
札幌管区気象台は河川の増水や氾濫に警戒を呼びかけている。

旭川市東旭川町を流れるペーパン川流域では、2日以降の大雨の被害を受けて農地などの浸水を防ぐために
積んでいた土のうが崩れ、田畑の一部が再び冠水。付近の住民9人も小学校に自主避難した。

同気象台によると、同日午前9時までの24時間雨量は渡島管内八雲町熊石で87・5ミリ、旭川市で87ミリ、
上川管内東神楽町志比内で78・5ミリなど。開発局などによると、同日午前10時40分時点でオホーツク管内
佐呂間町内の佐呂間別川が避難判断水位を超過し、北見市常呂町の常呂川など3河川が氾濫注意水位に達している。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/207789/