日本旅行業協会(JATA)がこのほど会員企業を対象に調査した夏休みの人気旅行先ランキングで、海外旅行の1位は台湾、
2位はハワイとなり、昨年と順位が逆転した。3位は韓国、4位はタイ。5位は昨年4位だったシンガポールで、そのほか10位には
昨年15位だったイタリアがランクインした。調査は会員旅行会社229社の営業、企画、カウンターなどの担当者にアンケートで実施したもの。

 JATAによると、台湾は近場の海外旅行先として女性や少人数の旅行が人気。一方ハワイは家族や夫婦旅行の人気が高く、
韓国は韓国コスメや韓流ドラマの影響で女子旅、母・娘旅の人気が高い。

 大手旅行会社7社(※)を対象に調査した海外パッケージツアーの販売動向では、7月の海外旅行者数は前年比0.3%増、8月は8%減、
9月は5.2%減で全体的に鈍化傾向だった。韓国は国際情勢の緊張緩和にともない夏の申込みは好調に展開し、7月は136.6%増、
8月は135.8%増、9月は134.0%増。タイのリゾート地はファミリー層を中心に7月、8月の申込みが好調だった。

 香港・マカオは、8月は15.7%増、9月は129.1%増。LCCなどの増便により座席数が拡大され、家族や夫婦旅行の申込みが好調。
オセアニアも昨年のオーストラリアへの新規就航や直行便の増加により商品造成が拡大され、シニア、夫婦、家族旅行が好調。
8月が11.0%増、9月が16.9%増となった。

 ▽7月の国内パッケージツアーは2.8%減、1位は北海道

 冒頭のアンケートで国内の人気旅行先を聞いた質問では、1位から3位は2年連続で北海道、沖縄、東京ディズニーリゾートを含む東京の順。
北海道はシニアや家族層が継続して人気で、沖縄は家族旅行を中心に好調。離島ツアーも人気がある。東京は東京ディズニーランドを
中心に夏休み家族旅行の定番となっている。4位は大阪で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを中心に家族や3世代旅行が人気。
5位は九州で、大河ドラマ効果で人気が上昇しているという。

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