駐日ブラジル大使館は、旅行業界向けの観光セミナーを開催、今年より日本人向けに導入したe-VISAの説明や、ブラジル観光の魅力について訴求した。
定番のイグアスの滝、リオデジャネイロ、サンパウロ以外のエリアの観光素材についても触れるなど、新たな商品造成を旅行会社に促していく考えだ。
 冒頭、駐日ブラジル大使のアンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ氏は、「ブラジルには実にさまざまなデスティネーションがあり、その多くはまだ日本人に知られていない。
昨年までブラジルの観光プロモーションは、メルコスール観光局が行っていたが、同局の閉鎖により、今後はブラジル大使館が観光プロモーションを展開する」と挨拶。
続いて、日本旅行業協会海外旅行推進部長の權田昌一氏は、「日本からブラジルへは年間約8万人が訪れているが、まだまだ知らないデスティネーションがたくさんある。
ブラジルはポテンシャルがあると同時に、旅行会社が中心になってお客様にご紹介できるデスティネーションだ」と強調した。
 今年導入したe-VISAは、現在日本、アメリカ、カナダ、オーストラリアのパスポート保有者向けの措置。値段は約4700円(44.24米ドル)で、4-5営業日以内に発行される。
取得したe-VISAはあらかじめ印刷して入国審査の際にチェックを受ける。これまでの領事館に出向いての手続きから完全オンライン上の手続きとなり、
わざわざ領事館へ足を運ぶ必要がなくなるなど、利便性が大幅に向上する。
 大使館からのプレゼンテーションでは、5つのエリアに分けて、日本であまり知られていない観光素材を中心に紹介。南部のフロリアノポリス、
南東部の世界遺産「王家の街道(エストラーダ・レアル)」、北東部の世界遺産で世界のベストビーチにも選ばれたフェルナンド・デ・ノローニャ、
純白の砂丘で有名なレンソイス・マラニャンセス国立公園、雄大な渓谷が広がるシャパダ・ダ・ジアマンチーナ国立公園、中西部の自然豊かな湿地帯
パンタナル(北部:シャパダ・ドス・ギマランイス、南部:ボニート)、北部のアマゾンの玄関口マナウスなど、バラエティーあふれるブラジルの魅力をアピールした。
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