ワタリガニ 全国1位に 何故豊漁?宮城県が調査開始
http://ox-tv.jp/nc/smp/article.aspx?d=20180621&;no=15

東日本大震災後、宮城県内では、ワタリガニの豊漁が続いている。
2017年の水揚げは全国1位で、2018年も、すでに過去最高のペース。 この豊漁は何が要因で、いつまで続くのか。
21日、宮城県が、沖合での調査に乗り出した。 亘理町鳥の海の荒浜漁港に漁船から運ばれてきたのは、ワタリガニ。 「ガザミ」とも呼ばれている。
この日の朝の水揚げ量は、およそ300kg。 海が荒れたため、いつもより少なめの漁獲量だということだが、東日本大震災前と比べると、桁違いの豊漁。
特に、この浜では、今シーズン、貝毒の影響でアカガイが出荷できないため、ワタリガニの豊漁が、せめてもの救いになるという。
地元の漁師は、「アカガイが、今、出荷できないから、カニに切り替えて(しのいでいる)。(助かりますね)そうだな。
(このままずっと、とれ続けてくれるといいですね)とれてくれないと困るんだね」と話した。
震災前、県全体でも年間3トンほどだったワタリガニの漁獲量は、震災後、爆発的に急増し2017年は200倍以上にあたる、716トンまで増えた。
一方で、九州有明沿岸など、かつてワタリガニの一大産地として知られた地域では、年々、漁獲量が減り続け、
いまや、宮城が全国1位。 この豊漁は何が要因で、いつまで続くのか。 県は21日朝、閖上沖で、ワタリガニの生息調査を行った。
突然の豊漁は、津波の影響によるものか。 あるいは、海水温の上昇が関係しているのか。 捕獲したワタリガニを、今後、くわしく調べる。
県水産技術総合センター・矢倉浅黄技師は、「何が(豊漁の)原因かわからないと、産卵場を保護するとか、環境を守るなど、
対策を考えることもできないので。まず基礎的データを集めることが大切」と話した。 県によると、2018年1月から6月20日までのワタリガニの漁獲量は、過去最高の176トンで、
今後も豊漁が続く見通しだという。

関連ソース
‪海の中で死体はどのように分解されていくのか?(カナダ研究) : カラパイア
http://karapaia.com/archives/52177632.html‬;