エスカレーターの正しい利用を 五輪に向け東京で呼びかけ

世界中の人が集まる2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに、障害者が安全に乗ることができるエスカレータ
ーの利用方法を広めようという催しが、東京・新宿区で開かれました。

エスカレーターは緊急停止した際に備えて、手すりにつかまり、立ち止まるのが正しい乗り方ですが、例えば東京では
右側をあけておく習慣が広まっているため、右側しかつかまることができない障害者が利用しづらく、苦情を言われるこ
ともあるということです。

23日、東京都理学療法士協会が開いた催しでは、パラリンピックのアスリートなどが出席し、世界中から多くの人が集
まる2020年に向けて、正しい乗り方を広めようと呼びかけました。

このうち、これまでに5回、パラリンピックに出場した競泳の成田真由美選手は、左手が不自由で、ふだんからエスカレ
ーターの右側につかまって乗っていることを紹介したうえで「意識を変えることに費用はかかりません。障害のある人の
立場にたって考えてほしい」と呼びかけました。

また、「止まって過ごす それも一つの お・も・て・な・し」とか「止まるマナー 最初の1人は あなたから」など、都内の小中
学校などから募集したキャッチコピーも紹介されました。

東京都理学療法士協会の齋藤弘さんは「2020年をきっかけに、障害のある人も誰もが安心して外出できる社会にした
い」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180623/k10011492721000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_002