<JR北海道>特急の「方向幕」模造品とすり替え 石北線で
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JR北海道は21日、石北線などを走る特急列車183系の3両で、側面の「行き先幕」が偽物とすり替えられたり、先頭部の愛称幕がなくなったりしていたと発表した。

 JRによると13日早朝、北海道網走市の網走駅出発前だった札幌行き特急オホーツク2号で行き先や特急名を表示する巻き取り式の幕の一つが動かなくなった。

 札幌まで運行後に苗穂運転所(札幌市)で点検したところ、フィルムの材質や文字が本来のものと異なり、約20コマあるはずの幕が5コマしかなかったため偽物と判明した。

 15日には苗穂運転所に停車中の網走行き特急オホーツク3号でも行き先幕が動かなくなり、2カ所でのすり替えが発覚。さらに同運転所内の別の車両で、先頭部にある愛称幕が取り外され、白い幕に替えられているのが見つかった。

 被害に遭ったのは、いずれも旭川−網走間などを走る特急「オホーツク」「大雪」に使われている車両。JRによると、同運転所のほか網走駅に夜間に長時間停車することがある。行き先幕が取り付けられている箇所は外側から鍵で固定され、こじ開けられた跡はなかった。

 同社は盗難の可能性もあるとみて道警に相談している。【日下部元美】