インドネシアの湖で今週起きた、フェリーの転覆事故は、行方不明者が190人余りにまで増えました。湖は水深が深く、捜索活動は難航しています。
インドネシアのスマトラ島北部にあるトバ湖で18日、大勢の観光客が乗っていたフェリーが強風で転覆し、これまでに4人の死亡が確認され、
18人が助け出されました。
転覆した当時、フェリーに何人が乗っていたかわからず、インドネシア政府が調べていましたが、家族などから寄せられた情報を集計したところ、
観光客など192人の行方がわかっていないということです。
警察などは、ダイバーを使って捜索に当たっていますが、現場の湖は、過去の噴火でできたカルデラ湖で、水深が最大でおよそ500メートルと深く、
難航しています。
現地からの映像には、行方不明者の家族らが心配そうな表情で見守る中、救助隊がボートで捜索する様子が映っています。

インドネシア政府によりますと、フェリーの定員は43人でしたが、転覆した当時は定員の数倍の人が乗っていたと見られ、警察は、
ずさんな運航体制が事故の原因につながったと見て、フェリーの運行会社から話を聞くなどして調べています。
インドネシアでは、フェリーが地域を結ぶ主要な交通手段となっていますが、運航体制の不備などが原因で、大勢が犠牲になる事故が相次いでいます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180621/k10011488901000.html