JR九州はことし3月のダイヤ改正での大幅な減便に対し、九州各県から見直しの要望が相次いでいることを受け、ダイヤの一部変更を発表しました。
ただ、増便はされず、一部の便で、駅での接続を見直し乗り換え時間の短縮を図るなどの措置にとどまっています。
JR九州は、会社発足以来、最大となる117本の減便を実施したことし3月のダイヤ改正に対し各県から見直しの要望が相次いでいることを受け、ダイヤの一
部変更を18日、発表しました。
それによりますと、ダイヤが変更された路線は九州各県のあわせて11路線で、136の列車で運行時刻を変更するほか、19の列車で車両を増やして運行する
としています。
具体的には、福岡県と佐賀県を走る鹿児島線の快速について、夕方から夜にかけての2本の列車を6両から9両へ増やして運行します。
また、大分県では、大分駅での発車時刻を変更することで、乗り換えをしやすくしたり、待ち時間を短くして利便性を改善するとしています。
このほか、宮崎県の吉都線や鹿児島県の肥薩線ではすでに4月17日から普通列車の車両について朝や夕方の利用の多い時間帯で1両から2両に増やし運行して
いるとしています。
ただ、18日発表されたダイヤ変更で、増便は一切ありませんでした。
JR九州の古宮洋二鉄道事業本部長は会見で、「減便分を復活させてほしいという各自治体側とは意見の隔たりがあるが、利用状況をみると現時点では今の本数
がベストだと考えている。今後もお客様の声を聞きながら、必要なダイヤ修正は行っていきたい」と述べました。
JR九州では7月14日に、一部を変更したダイヤで運行を始める予定です。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20180618/0001186.html