「無期転換逃れ雇い止め」仙台市社協を提訴
2018年06月15日 金曜日
 仙台市社会福祉協議会が改正労働契約法に基づく無期雇用への転換を逃れるため、不当に雇い止めをしたとして、元契約職員の村岡靖昭さん(37)=青葉区=が14日、地位確認などを求める訴えを仙台地裁に起こした。
 訴えによると、村岡さんは2013年4月、市社協が運営する泉区の通所介護事業所「仙台市泉ひまわりの家」に就職。単年度雇用契約を17年度まで毎年更新したが、17年10月に財源などを理由に18年度以降の契約更新を拒否され、18年3月末で雇い止めにされた。
 市社協の契約職員就業規則は、雇用契約の更新限度を5年と規定。改正法は18年4月以降に有期契約が通算5年を越えた場合、労働者の希望に応じて無期雇用に転換できるとしている。
 村岡さんは「雇い止めに無期転換を免れる目的があったことは明らかだ」と主張。市社協は「コメントは差し控えたい」と話した。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201806/20180615_13027.html