気象庁は11日、昨秋に発生したラニーニャ現象が今春に終息したとみられるとの監視速報を発表した。
今後は平常の状態がしばらく続くとみられる。今秋、エルニーニョ現象が発生する可能性は50%としている。ラニーニャ、エルニーニョとも世界的な異常気象を引き起こすとされている。
ラニーニャは南米ペルー沖で海面水温が平年より低い状態が1年程度続く現象。気象庁によると、ペルー沖の監視水域の5月の平均海面水温は基準値より0・1度低い27・0度だった。
昨年8月から基準値を下回り始め、昨年12月には基準値より1・2度低かったが、その後、徐々に差が狭まっていた。
ラニーニャが発生すると日本付近では夏の気温が高くなり、冬は西高東低の気圧配置が強まって気温が低くなりやすい。
逆に、エルニーニョはペルー沖の海面水温が高くなる現象で、日本では夏の気温が低く、冬には気温が高くなりやすい。
http://www.sankei.com/life/news/180611/lif1806110016-n1.html