北方領土・択捉島へのビザなし訪問に参加した元島民の男性(78)が、帰りの船内で死亡しているのが9日、見つかった。
主催した元島民団体、千島歯舞諸島居住者連盟が発表した。
北海道警などが死因を調べている。
連盟によると、死亡したのは千葉市の無職、伊藤晶さん。
9日午前3時すぎ、交流船「えとぴりか」の浴室で倒れているのが見つかり、同行医師が死亡を確認した。道などによると、1964年に始まったビザなし訪問で、行程中に参加者が死亡するのは初めてという。
今回のビザなし訪問には、元島民と同行者ら計40人が参加。
6日朝に北海道・根室港を出発し、択捉島で旧居住地の訪問や墓参を行って9日午後に戻った。伊藤さんは家族や親族と参加していた。
ビザなし訪問は「墓参」「自由訪問」「ビザなし交流」の三つの枠組みがあり、今回は元島民らが旧居住地などを訪れる自由訪問だった。
http://www.sankei.com/politics/news/180609/plt1806090012-n1.html
http://www.sankei.com/images/news/180609/plt1806090012-p1.jpg