装甲が施された黒い特別シリーズのBMW760が、目前に迫ったシンガポールでの米朝首脳会談時に金正恩朝鮮労働党委員長の移動のために割り当てられることになると、ストレーツ・タイムズ紙が7日に伝えている。
同紙の複数の情報源による情報では、シンガポールが保有する特別輸送機関の中から、このような自動車が4台割り当てられた。
それぞれが544馬力のエンジンを装備し、厚さ6センチの特別な防弾ガラスが取り付けられている。
装甲が施された車体は、威力がTNT換算で最大15キログラムになる爆発に耐える。
化学兵器による攻撃の場合に備え、客席には空気清浄システムが設置されている。
S・ラジャラトナム国際研究院(RSIS)の研究員、ショーン・ホー氏の指摘によると、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の指導者は稀な外国訪問の際、自らの自動車を複数利用するよう努めているという。
しかし、ホー氏の見解では、北朝鮮の代表者らは今回、輸送機関を持ち込むことは計画していない。物資補給上の困難が理由の可能性がある。
トランプ米大統領と金正恩委員長の歴史的会談は、セントーサ島にある「カペラホテル」で12日に行われる。

https://jp.sputniknews.com/politics/201806074963517/