安倍晋三政権をめぐる容疑と不祥事が絶えない日本で最近、連日メディアを飾っている事件がある。大学アメリカンフットボール、
ライバル戦の「悪質タックル」問題だ。事件は去る6日、アメリカンフットボール名門の日本大と関西学院大のライバル戦で起きた。
日本大の守備選手がボールと関係ない所で無防備状態の関西学院大クォーターバックにタックルして全治3週の怪我をさせたのだ。
(中略:経緯説明)
事件の推移はもう少し見守らなければならないが、今回の事件で恥部を現わした大学スポーツ界が日帝社会の縮小版に他ならないという指摘が出ている。少なからぬ人々が職場や学校でこれと同様の経験をしたためだ。
文芸評論家、斎藤美奈子(さいとう みなこ)は東京新聞コラムで今回の事件が@監督が全体的な方向を指示Aコーチが「相手のクォーターバックを壊せ」等具体的指示B他の選択肢なしで追い出された選手が
「壊すから使ってくれ」と自ら要望する構造、と分析しながら過去の日本軍に似ていると指摘した。それと共に日帝社会には今も日本軍の命令系統と役割分担が働いている所が多いといった。
ある日本ジャーナリストは今回の事件には戦後日帝社会の「無責任の構造」が見えるといった。日帝は周辺国に甚大な苦痛を与えた戦争責任問題にまともに向かい合わなかった。
企業なら会長という立場の日王から責任を負わなかったということだ。退位もしなかったし、戦争責任についてこれという一言もなかった。
歴史学者・中村政則は<日本戦後史>でこの様な日王の態度が「戦後、チョッパリの精神史に計り知れないマイナスの影響を及ぼした」とし、
「戦争責任意識を希薄にしただけでなく、指導者の政治的責任、道義的責任を負う方法に結んで切ることがなくなった」と指摘した。
「悪質タックル」事件に日帝社会のこの様な無責任構造を代入することは、このジャーナリストだけの拡大解釈ではないだろう。
東京|キム・ジンウ特派員
http://img.khan.co.kr/news/2018/05/29/l_2018053001003577800286651.jpg
ソース:京郷新聞(韓国語) [特派員コラム]悪質タックルと無責任の歴史
http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201805291526001&code=970203