NYタイムズも報道するなど、騒動が泥沼化してきた日大アメフト部の「殺人タックル」問題。23日、都内で行われた会見で、
ひたすら自己弁護に終始していた内田正人前監督(62)と井上奨コーチ(30)の姿は見苦しい限りだったが、それ以上に注目を集めたのが、司会役を務めた日大広報の米倉久邦氏だ。

「さっきからアナタしつこいけど」「ちょっとやめてください」「そういう仮定の質問はやめてください」「もう午後9時半過ぎま
したんで」「もう同じ質問なんで打ち切ります」――。

 質問に真正面から答えようとしない内田前監督と井上コーチに食い下がる記者にブチ切れ。しまいにはマイクを握って答えようと
する内田前監督すら無視し、強制的に会見を終了させてしまったから唖然ボー然。一体、何者なのかと思ったら元メディア記者というから驚きだ。

 公開されている経歴を見ると、1942年生まれで、東京出身。早稲田大学を卒業後、共同通信に入社し、ワシントン特派員や経
済部長、論説委員長などを務めたらしい。「NHK情報公開・個人情報保護審議委員」や、林野庁の「森林関係の地球温暖化対策を
考える会」委員にも就いていたほか、公益社団法人日本山岳会科学委員会委員長の顔も持つ。

 そんな“元敏腕記者”がなぜ、日大広報の仕切り役になっているのか。

「日大出身で、ローマ五輪競泳男子800メートル自由形リレーで銀メダルを取った石井宏さんが共同通信に入り、後に日大常務理事に
なったのがきっかけで日大広報と共同通信の間でパイプができた、といわれています。以来、共同OBが日大の要職に就くケースは珍しいことではありません」(共同通信関係者)

 テレビのニュースやワイドショーなどで大炎上している米倉氏を直撃した。

 ――元記者であれば、繰り返し同じ質問をして相手の発言を聞き出すこともあるでしょう。会見をなぜ打ち切ったのですか。

「インタビューだとあるけどねぇ。もう2時間もやったら十分だと思いました」

 ――会見を打ち切ったことに批判の声が出ていますが。

「炎上していることにコメントはありません。批判は自由にしてください」

 25日、大塚吉兵衛学長(73)が都内で緊急会見を開き謝罪したが、騒動の終わりは見えない。
http://news.livedoor.com/article/detail/14771254/