福井晴敏さんに聞く 「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」のこれまで、そしてこれから
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180524-00014945-otonans-ent

現在、第四章まで上映している「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」で脚本とシリーズ構成を務める作家の福井晴敏さん。
同作は「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編でイスカンダルへの航海から3年後が舞台。帝星ガトランティスの侵略からテレザート星を守るために、元ヤマト乗組員が再び宇宙戦艦ヤマトでテレザートへの航海に挑む、日本を代表するアニメシリーズの最新作です。

 オトナンサー編集部では、福井さんにインタビューを実施。あと三章を残すだけとなった現在の気持ち、国民的アニメの脚本を手がけることへの思いなどを聞きました。

もう一つやれば、グランドスラム

Q.全七章と伺っていますが、ターニングポイントになる第四章を終え、第五章に突入する今のお気持ちは。

福井さん(以下敬称略)「ここまで来ると『あと一歩』という感じで、そう感じると去年は思っていましたが、そういう気分にならないですね。
やることがまだ多すぎて、道半ばという感じで。ここから先、話の密度が濃くなっていきます。
そろそろ終わりに入るのですが、こういう方向が見えてきたなと思わせて最後にドカンとひっくり返します」

Q.「ガンダムUC」が終わり、次に「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」のシリーズ構成と脚本を担当されています。日本を代表する2大アニメコンテンツの制作に関わることについて、どのようなことをお感じですか。

福井「あと、もう一つやればグランドスラムという感じですね。それを目指しているわけではないですが(笑)
ガンダムを終え、本腰を入れてやる企画がなくて、どうしようかと思っていたらヤマトのお話を頂きました。
これは天祐だと思ってやりました。いざ乗ってみたら思っていたよりも大変でした。

ヤマトにしろガンダムにしろ、追いかけ続けてきたかというと、そうでもないというのが重要だと思っています。
ヤマトもガンダムも卒業して久しかったので。卒業できずにリメイクすると、僕のエゴしか投影できないものになってしまうと思い、引き受けていませんでした。適度に距離を置いていたから引き受けられました」