なかには、ネットを通じて疑惑を拡散された人もいる。事件直後、ツイッターに現場写真などを載せた男子中学生C君の場合はこうだ。

「現在は閉鎖されたツイッターには、被害者と年格好が似た女児の写真もアップされていて、それを見てネット上では犯人視する声が出てきていた。
メディアの間でも、最初にCの情報は広まったが、取材で早々に無関係とわかった。しかし、ネット上に広がった名前や写真をすべて消すのは難しい」(前出の地元紙記者)

 さらに、現場を取材していた複数の記者が地元女子高生らから、「これが犯人らしい」と見せられたのはD氏の写真だった。

「2年ほど前に“不審者ではないか”と疑ったある保護者がスマホでD氏を撮影し、警察に問い合わせをしていた。その写真が“今回の犯人ではないか”と
女子高校生を中心にLINEのグループなどで共有、拡散されたようです。当のD氏がそういう風に広められていること自体を把握していない可能性もあります」(同前)

 些細な誤解から情報は広がり、捜査関係者やマスコミも巻き込んで、無関係の人が「容疑者候補」にされてしまう構図があったのだ。
http://www.news-postseven.com/archives/20180521_677582.html?PAGE=2