最終決戦”へ 翁長知事 対 自民党

5月に梅雨入りした沖縄。いま、沖縄の政治は、夏を思わせるほど、熱を帯びている。
最大の政治決戦、県知事選挙に向けて、現職の翁長知事、対立してきた自民党の双方が
動き出したからだ。しかし、いずれも、懸念材料を抱え、先行きは見通せていない。(沖縄放送局記者 瀧川学)



力の源泉「オール沖縄」

翁長県政を支える政党や団体は、「オール沖縄」という連合体を組織している。「オール」という言葉通り、
沖縄で支持基盤の厚い、共産党や社民党といった革新系の政党だけでなく、自民党を支援していた
保守系の企業や地方議員なども参加。政治家としての出発点が自民党だった翁長知事は、
自民党沖縄県連の幹事長を務めた経験もある。保守と革新の連合体、「オール沖縄」こそ、
翁長知事の力の源泉と言える。

飛ぶ鳥を落とす勢い
翁長知事の誕生は、2014年11月。アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画の賛否が
最大の争点になった知事選挙で、現職だった仲井真弘多氏らを破って初当選した。
翁長知事は那覇市長を務めていたため、那覇市でも市長選挙が行われ、翁長知事の後継候補が勝利。
翌12月に行われた衆議院選挙では、沖縄県内の4小選挙区を翁長知事が支援した候補が独占するなど、
文字通り「飛ぶ鳥を落とす勢い」を見せつけた。

https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_0518_2.html?utm_int=news_contents_tokushu_004