沖縄県で流行しているはしかに東京・町田市の30代の女性が感染したとみられることがわかり、
厚生労働省などは一連の流行が東京にも拡大したとみて注意を呼びかけています。

厚生労働省などによりますと、東京・町田市に住む30代の女性が発熱や発疹など
の症状が出て医療機関を受診し、検査の結果はしかに感染していることが9日わかりました。

女性は4月23日に町田市内の医療機関を訪れていて、この医療機関には同じ日に沖縄からの
旅行者が体調不良で受診して、その後はしかに感染していたことがわかったことから、
女性は沖縄で流行している一連のはしかに感染したとみられるということです。

ことし3月から沖縄で流行がはじまり愛知県にも広がったはしかは、さらに東京に
拡大したことになり、一連の流行での患者数は112人になりました。

はしかは、発熱や全身に発疹が出るウイルス性の感染症で、空気感染するため感染力が強く、
乳幼児は重症になる場合があるほか、妊婦が感染すると流産や早産のおそれもあると
されています。

有効な予防法はワクチンの接種だけとされていて、厚生労働省などでは母子健康手帳などに
ワクチンを2回接種した記録がなく、感染した経験もなければ、ワクチンの接種を検討すると
ともに、はしかを念頭に体調の変化にも注意してほしいと呼びかけています。
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180510/0011546.html