新千歳空港駅からスイッチバックなしで道東方面へ
https://news.mynavi.jp/article/railwaynews-120/
https://lpt.c.yimg.jp/im_siggt0u467MNIO.LfggoE3PwMg---x794-y900-q90-exp3h-pril/amd/20180502-00010001-doshin-000-view.jpg
新千歳空港(新)駅の配線略図(左側が現在の配線、右側が構想)
https://news.mynavi.jp/article/railwaynews-120/images/001l.jpg

さらに大きなニュースとして、新千歳空港駅の抜本的な改修案が報じられた。
第1報は北海道新聞5月2日付「新千歳空港駅、路線改修へ
苫小牧・道東方面が直通に 22年の完成目指す」。
手狭になった新千歳空港駅の拡張だけでなく、千歳線の新ルートを建設し、
大幅に改良する構想である。実現すれば、南側の苫小牧方面からスイッチバックなしで
新千歳空港駅へ進入でき、石勝線の列車も新千歳空港駅へ乗入れ可能となる。
事業費は約1,000億円、2019年度予算で調査設計費を計上し、早ければ2022年に完成させるという。

(中略)この疑問を解消する記事が、北海道建設新聞の5月3日付1面
「新千歳空港駅の改良構想 千歳線本線引き込み 苫小牧方面は貫通」だった。
この中で線路配置の略図が掲載されており、新千歳空港(新)駅は
島式ホーム2面4線で真ん中の2線は行き止まり式、石勝線とは駅南側から
分岐する新線を介して本線と合流する方式にするようだ。
これなら道東方面の特急列車もスイッチバックなしで新千歳空港駅に立ち寄れる。

(中略)これらを組み立てると「JR北海道が発案し、空港政策、訪日外国人増加施策を
検討する国土交通省が前向きに取り組む意向」になると予想できる。
うがった見方をすれば、JR北海道が財務省に支援を要請したけれども、
財務省からは国土交通省の予算で解決せよと指導された……という成り行きだろうか。
国土交通省としては、鉄道局の予算が限られているため、空港特別会計から
費用を捻出する方向で検討せざるをえない。省内で最も力を持つ航空局を説得できるか。
これが今後の注目点になるかもしれない。