【うるま】沖縄県うるま市の津堅島沖合での米軍パラシュート降下訓練の急増や伊計島での米軍機の不時着などを受け29日、うるま市与那城庁舎横の広場で「市上空での米軍機の飛行禁止を求める市民集会」(同実行委員会主催)が開かれた。

市民約250人(主催者発表)が集まり、続発する米軍機の事件、事故に怒りの拳を上げた。
冒頭、2年前に市内で発生した米軍属女性暴行殺人事件で被害に遭った女性の冥福を祈り黙とうをささげた。

集会では、騒音が激化していることやパラシュート降下訓練が増加していることを非難。
住民居住地上空の米軍機の飛行全面禁止や津堅島沖合でのパラシュート降下訓練禁止を日米合同委員会で決定し、明記することなど4項目の決議を採択した。
実行委は、沖縄防衛局や外務省沖縄事務所を訪れ手渡す予定。

実行委員長を務めた山内末子さんは「市民の命や暮らし、財産が脅かされている。今、日米両政府に向け抗議の声を上げなければならない」と呼び掛けた。

1959年の石川・宮森小ジェット機事故を語り継ぐ「石川・宮森630会」の伊波洋正さんも登壇した。「私たちの上空から米軍機を追っ払おう」と訴えた。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-710301.html
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沖縄県うるま市で29日、「米軍機飛行禁止市民集会」(同実行委員会主催)が開かれ、250人が参加しました。
集会では冒頭、2年前の4月28日に元米海兵隊員に殺害された女性に黙とうしました。女性は、うるま市在住でした。

前県議の山内末子さんは「事件は、沖縄が本土から切り離された“屈辱の日”と同じ日に起きた。
私たちは毎日が屈辱の日々だ」と発言しました。

米軍嘉手納基地の米軍機は日常的に、うるま市上空を飛び、普天間基地の米軍機も北部訓練場などを行き来する際に同市を横断します。
昨年1月以来、普天間のヘリが2回不時着し、オスプレイが部品を落下させました。

第3次嘉手納基地爆音差し止め訴訟具志川支部長の兼島兼俊さんは、訴訟団が行っている“爆音日誌”の取り組みを紹介。「4月から飛行をチェックしている。最多で1日60回超。一向に爆音がなくならない」と語りました。

集会参加者は、全米軍機が居住地上空を飛行しないこと、津堅島(うるま市)周辺にある訓練水域でパラシュート降下訓練を行わないことなどを求める決議を採択しました。

実行委は、うるま市の島袋俊夫市長や大屋政善市議会議長に集会参加を要請しましたが、いずれからも、参加を見合わせると回答がありました。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-04-30/2018043013_03_1.html