連載開始から20年以上の長寿マンガをランキングにして、長く人気が続いている作品を探ってみた。連載50年を数える『超人ロック』『ゴルゴ13』から、連載20年超えを果たした『ONE PIECE』『HUNTER×HUNTER』まで上位30作を見ると、小学館の青年マンガ誌に長期連載作品が多いことや、少女マンガの定番作品が1970年代半ばに集中して生まれていることが分かった。

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1位の『超人ロック』は同人誌連載からスタートして、『週刊少年キング』『月刊OUT』など掲載誌を転々としながらも現在まで続く、不倒のSFマンガとして知られる。劇場版アニメや、OVAとして映像化もされ、根強いファンの多い作品だ。

 2位の『ゴルゴ13』は『ビッグコミック』で50年もの連載が続く有名作。この間に休載が無く、「皆勤賞」を続けているというのも驚異的だ。リイド社の単行本は187巻を数える。

 3位の黒鉄ヒロシ『赤兵衛』は江戸の侍を主人公にしたナンセンスギャグマンガ。これも『ゴルゴ13』と同じく『ビッグコミック』の連載作品だ。

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 今回のランキングでは、小学館の『ビッグコミック』系青年誌に長寿連載が多いことが分かった。4位『三丁目の夕日』、10位『釣りバカ日誌』、20位『風の大地』、26位『黄昏流星群』が『ビッグコミックオリジナル』の連載作。11位『気まぐれコンセプト』、13位『美味しんぼ』は『ビッグコミックスピリッツ』の連載作だ。

 1968年創刊『ビッグコミック』、72年創刊『オリジナル』、80年創刊『スピリッツ』と、掲載誌自体が長寿雑誌である。読者に愛され続ける連載作が、雑誌の人気を支えてきたといっていいだろう。
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